有機リン系薬剤殺虫剤は、リン酸エステル化合物で昆虫体内のアセチルコリンエステラーゼに結合して神経伝達を阻害する薬剤です。
殺虫力が強く、ゴキブリ・ハエ・蚊等の成虫・幼虫に使用されます。
中毒症状にはPAM(プラリドキシムヨウ化メチル)とアトロピンを使用します。
カルバメート系殺虫剤は、カルバミン酸がコリンエステラーゼを阻害することにより害虫駆除します。
農薬での使用が多いです。
IGR剤(脱皮阻害剤)は、昆虫成長制御剤ともいい昆虫のホルモンバランスを狂わせ、殺虫効果を得ます。
哺乳類に対して毒性がほとんどないため安全に使用できます。
魚毒性もありません。
ピレスロイド系殺虫剤は、即効性で微量でノックアウトする効果を持っています。
処理面に対して忌避、潜伏場所から追い出すために使われます。
アミジノヒドラゾン系殺虫剤は、遅効性でほかの殺虫剤に抵抗性のついた害虫駆除にも使用できます。
ネオニコチノイド系殺虫剤は、ニコチン類似構造を持ち、ニコチン性アセチルコリン受容体を阻害します。
人畜に対して安全性が高いため安全に使用できます。
Last update:2023/2/27